2007年 06月 02日
早すぎるちや |
顔を覆っている白い布を取ると、おんちゃんの顔は穏やかで笑顔だった。
『おんちゃん、起きや。鮎が始まったぞね』
僕の呼びかけに、更におんちゃんは笑うたように見えた。
14年前、高校を卒業したての僕は就職先を探していた。
馬路温泉で雇うてもらう事になった。
直属の上司はおんちゃんだけだった。
おんちゃんとの二人三脚が始まった。
おんちゃんはとにかくお酒が好きだった。
お酒の失敗も沢山した。
おんちゃんに習う事もたくさんあった。
3年前おんちゃんは馬路温泉から去った。
先週、馬路温泉の年に一度の総会があった。
2次会のスナックで久しぶりにおんちゃんに会うた。
盃を交わした。
帰える時には足が立たんかった。
おんちゃんとのお別れの晩やったがやと思うた。
釣りが好きで仕方が無かったに、今年の川開きはよう安田川に入らんかったねえ。
おんちゃんが居らんかったら今の僕はこうなっちょったろうか。
おんちゃん有難う。ちっと早かったけんど、やっぱりおんちゃんらしいろうか。
ゆっくり寝えよ。
支配人 林 義人
『おんちゃん、起きや。鮎が始まったぞね』
僕の呼びかけに、更におんちゃんは笑うたように見えた。
14年前、高校を卒業したての僕は就職先を探していた。
馬路温泉で雇うてもらう事になった。
直属の上司はおんちゃんだけだった。
おんちゃんとの二人三脚が始まった。
おんちゃんはとにかくお酒が好きだった。
お酒の失敗も沢山した。
おんちゃんに習う事もたくさんあった。
3年前おんちゃんは馬路温泉から去った。
先週、馬路温泉の年に一度の総会があった。
2次会のスナックで久しぶりにおんちゃんに会うた。
盃を交わした。
帰える時には足が立たんかった。
おんちゃんとのお別れの晩やったがやと思うた。
釣りが好きで仕方が無かったに、今年の川開きはよう安田川に入らんかったねえ。
おんちゃんが居らんかったら今の僕はこうなっちょったろうか。
おんちゃん有難う。ちっと早かったけんど、やっぱりおんちゃんらしいろうか。
ゆっくり寝えよ。
支配人 林 義人
by umaji-onsen
| 2007-06-02 06:31
| 温泉だより